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認知症について

「認知症」とは、正常であった脳の知的な働きが、後天的な(生まれてからしばらくたってから起きた)いろいろな病気によって、持続的に低下した状態のことです。
認知症のお年寄りは、症状が進むにつれて、1人で日常生活を送れない場合もあり、家族をはじめ、まわりの人の心温まる介護が必要になります。介護のアレコレを勉強するのもいいですが、まずは心のこもった介護をやってみてください。

正常の物忘れと認知症の物忘れとの違い

健康なお年寄りでも物忘れをすることはあります。
健康なお年寄りの正常の物忘れと認知症の物忘れにはどのような違いがあるのでしょうか?
正常の物忘れ
物忘れを自覚している
置忘れや名前を忘れるなど体験の一部を忘れる
症状はほとんど進行しない
日常生活に支障がない
物忘れを自分で対処できる
認知症の物忘れ
物忘れを自覚していない
生活体験の全体を忘れている
症状が進行する
日常生活に支障をきたし、介護が必要になることもある
物忘れを自分で対処できない

認知症の症状

認知症の症状は様々ですが、以下のような4つの症状に大きく分けられます。これらの症状の出方は、現在の生活環境、過去の生活歴、性格等によって一人一人個人差があり、認知症の症状のレベルによっても違いがあります。

1.<知的能力の低下>
健忘:物忘れがひどくなる/見当識障害:日時、場所、人が分からなくなる/思考障害:考える力、理解する力が低下する。計算ができなくなる/認知障害:物事を見分け判断する力が低下する。人違いをする。※中心となる症状に対しては、いまのところ、根本的な治療や確実な治療が困難です。本人の不安や混乱を和らげることに重点を置いて考えていく必要があります。
2.<心の症状>
夜間せん妄:夜になると興奮し言動がおかしくなる/不眠:夜になると眠れない/幻覚:あるはずのないものが見えたり聞こえたりする/妄想:あり得ないことを信じ込む/抑うつ:気分が落ち込む/暴力:些細なことで怒り出し暴力をふるう/異食:食べられないものを食べようとする/弄便:便をいじる。
※周辺症状(特に心の症状)に対しては、ある程度薬物療法が期待でき、介護の仕方によって症状改善の可能性があります。
3.<日常生活能力の低下>
食事、排泄、入浴、着替えなど、日々暮らすための基本的な動作ができなくなる。
4.<身体の障害>
歩行障害:日常的な歩行が困難になる/嚥下障害:食べ物の飲み込みが悪くなったり、むせたりする/膀胱直腸障害:尿や便が出にくかったり、失禁したりする。

早期発見・早期判断

認知症の原因や状態によっては、適切な診断・治療によって、症状の改善するものもあります。認知症の初期には、症状が目立たないこともありますが、いつもと様子が違う時には早めに精神科等の病院を受診することをお勧めします。できるだけ早期に発見し、適切な対応をすることが、お年寄りの状態の安定と、家族の負担を軽減することにつながります。

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